こんにちは、さとむぎ家のさっとんです。
今回は、少ない手数料で株主優待がゲットできる「クロス取引(つなぎ売り)」について、実際にやっている我が家の体験をもとに、始め方から手順まで徹底解説します。
「株主優待ってまとまった資金がないともらえないんじゃないの?」と思っていた方に、ぜひ読んでほしい内容です。
こんな人におすすめです。
- 株主優待をもらいたいけど、大きな資金を用意するのが難しい人
- クロス取引を知ってはいるけど、やり方がよくわからない人
- 家計の節約につながることを探している人
わかっているところは読み飛ばして進めてください。
株主優待のもらい方は2種類ある
株主優待をもらうには、大きく分けて2つの方法があります。
①株の現物を保有する
一般的な方法です。株主優待に必要な株数を購入して、権利確定日まで保有し続けるやり方です。
例えば、マクドナルドの株主優待が欲しければ、最低100株を購入して持ち続ける必要があります。現在の株価で計算すると、数十万円の資金が必要になります。
メリットは、株を持ち続ける限り毎回優待がもらえること。配当金と株主優待の両方が受け取れるのも魅力です。デメリットは、株価が下がれば評価損が出るリスクがある点です。
②クロス取引をする
今回紹介する方法です。
クロス取引なら、マクドナルドの株主優待(約4,000円相当)を獲得するのにかかるコストは数百円程度です。数十万円の資金がなくてもOKで、手数料だけで優待がもらえてしまいます。
ただし現物保有と違い、1回ごとに手数料がかかる点は理解しておく必要があります。株主優待を獲得するたびに費用が発生しますが、それでも十分プラスになります。
| 現物保有 | クロス取引 | |
|---|---|---|
| 必要資金 | 株価×株数(数十万〜) | 信用保証金35万円以上 |
| 手数料 | なし(保有継続でOK) | 毎回数百円〜 |
| 優待の継続 | 保有する限りずっと | 毎回手数料を払えばもらえる |
| 株価変動リスク | あり | ほぼゼロ |
クロス取引(つなぎ売り)とは?
クロス取引とは、「信用買い」と「信用売り」を同時に注文する取引方法のことです。「つなぎ売り」とも呼ばれます。
買いと売りを同時に入れることで、株価が上がっても下がっても損益がほぼゼロになります。その状態で権利付最終日まで株を保有すれば、手数料(信用金利・貸株料)だけで株主優待がもらえるという仕組みです。
つまり、株価変動のリスクを取らずに、安全に株主優待だけを受け取れるのがクロス取引の最大の魅力です。
我が家では何年も続けていて、マクドナルドやトリドール(丸亀製麺・天丼てんや等)など普段から使える外食銘柄を中心に取っています。食事券・バーガー券の形でもらえるので、実際に家族で使う場面がそのまま節約になる上、「優待で食べに来た」という満足感もあって一石二鳥です。
慣れてしまえば手順も定型化されてサクサク進められるので、節約好きな方には本当におすすめです。
クロス取引のメリット・デメリット
メリット
- 株価変動リスクがほぼゼロ:買いと売りで相殺されるので、株価が動いても損しない
- 少ない費用で優待がもらえる:手数料は数百円〜が基本。優待の価値に対してリターンが圧倒的に大きい
- 毎回好きな銘柄を選べる:現物のように特定の株を持ち続ける必要がない
- 家計の節約に直結する:食品・外食・日用品など生活に使える優待を選べば、家計がかなり助かる
我が家では節約できた分を知育・教育費に回すのがパターンになっています。
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デメリット
- 1回ごとに手数料がかかる:長期保有の現物と違い、毎回費用が発生する
- 人気銘柄は在庫切れになりやすい:権利日が近づくほど一般信用の在庫がなくなる
- 信用取引口座の開設が必要:条件(金融資産・経験年数など)を満たす必要がある
- 手順が少し複雑:慣れれば問題ないが、最初は手順を一つずつ確認しながら進める必要がある
クロス取引のおすすめ証券会社
クロス取引では、「一般信用取引の売り建て」ができることが必須条件です。この一般信用売りができる証券会社は限られていて、かつ「取扱銘柄数の多さ」と「手数料の安さ」で選ぶのがポイントです。
SMBC日興証券(我が家のクロス取引口座)
我が家がクロス取引で実際に使っているのがSMBC日興証券です。
クロス取引をやっている人の間では定番の証券会社で、一般信用売りができる銘柄数が多く、信用取引の売買手数料が無料なのが大きな強みです。
我が家ではSBI証券・楽天証券をメイン口座にしつつ、SMBC日興証券はクロス取引(と IPO)の専用口座として活用しています。
- 一般信用取引銘柄:2,000銘柄以上
- 売買手数料:無料(ダイレクトコース)
- 買建金利:2.50%(1日分のみ)
- 貸株料(一般信用・長期):1.4%
- 現引・現渡手数料:無料
三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)
近年、クロス取引界隈で存在感が増している証券会社です。MUFGグループの強みを活かした在庫確保量が特徴で、一般信用の取扱銘柄数は2,400銘柄以上と業界最大規模。2026年6月からは貸株料も引き下げ予定で、コスト面でもさらに有利になります。
- 一般信用取引銘柄:2,400銘柄以上(業界最大規模)
- 売買手数料:無料
- 貸株料(一般信用・長期):1.1%(2026年6月〜)
SBI証券・楽天証券
両社ともクロス取引に対応しています。すでに口座を持っている方はここから試してみてもいいです。ただし一般信用の銘柄数はSMBC日興証券や三菱UFJ eスマート証券より少なめなので、人気銘柄は取りづらいことがあります。
複数口座の開設が最強
人気の銘柄は権利付最終日が近づくにつれて在庫がどんどん減っていきます。1社だけでは在庫切れで目当ての優待が取れないことも多いので、できれば複数の証券会社に口座を持っておくのがおすすめです。
2026年版 証券会社比較表(クロス取引向け)
| SMBC日興証券 | 三菱UFJ eスマート証券 | SBI証券 | 楽天証券 | |
|---|---|---|---|---|
| 一般信用銘柄数 | 2,000以上 | 2,400以上 | 1,500以上 | 1,600以上 |
| 売買手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
| 買建金利 | 2.50% | 2.98% | 2.80% | 2.80% |
| 貸株料(一般・長期) | 1.4% | 1.1%(2026年6月〜) | 1.1% | 1.1% |
| 現引手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
| 現渡手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
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クロス取引の手順:準備編
①証券口座を開設する
まだ口座を持っていない方は、まず証券口座(現物取引口座)を開設します。SMBC日興証券ならホームページの「口座開設」から手続きが進められます。
②信用取引口座を開設する
クロス取引には、証券口座とは別に信用取引口座の開設が必要です。証券口座を開設した後に申し込みます。
信用取引口座は審査があり、主な条件は以下のとおりです。
- 現物株式の取引経験が1年以上、または信用取引の経験があること
- 金融資産が300万円以上(他の口座の合計でOK)
- 年齢が20歳以上80歳未満
審査に通れば、1週間程度で開設されます。チェック方式の確認事項があるので、しっかり読んで正直に記入してください。
③35万円以上を入金する
信用取引には信用保証金として最低30万円が必要です。手数料の引き落としなどで下回らないよう、余裕を持って35万円以上の入金をおすすめします。
このお金は保証金として預ける形になりますが、実際の取引資金として使えます。なお現引(後述)をするときには、株の購入代金も別途必要になります。
クロス取引の手順:取引編
ここからはSMBC日興証券を例に、実際の取引手順を解説します。
④クロス取引する銘柄を選ぶ
欲しい株主優待の銘柄を決めます。それと同時に、一般信用の在庫があるかを確認します。
在庫確認には専用のチェックサイト(例:Gokigen Life.TOKYOなど)が便利です。優待月を選んで「一般」にチェックを入れると、一般信用銘柄と在庫状況が一覧で確認できます。
外食系銘柄は特におすすめ。 マクドナルドやトリドール(丸亀製麺・てんや等)のような普段から行くお店の銘柄は、お得なだけでなく使うときの満足度が高いので、クロス取引初心者の最初の1本にぴったりです。
銘柄選びのポイント:
- 在庫はゼロでも補充されることがあるので、欲しい銘柄はチェックし続ける
- 株主優待に必要な最低株数は銘柄によって異なる(多くは100株)
- 権利付最終日(権利確定日の2営業日前)を必ず確認する
⑤一般信用売りを入れる
銘柄が決まったら、SMBC日興証券のサイトで一般信用売りの注文を入れます。
最重要ポイント:市場が動いていない時間帯に注文する
市場時間中(9時〜15時)に売り注文を入れると、この後に行う「信用買い」との取得価格がズレて余計なコストが発生します。必ず市場時間外(17時30分〜翌9時)に注文してください。
注文方法は「成行」「当日中」で注文すればOKです。
信用売りで拘束されたお金は、現渡(後述)が完了するまで引き出せません。あくまで余裕資金でやりましょう。
⑥制度信用買いを入れる
一般信用売りを「成行」「当日中」で入れたら、同じタイミングで制度信用買いを入れます。
ここで必ず「制度信用買い」を選ぶことが重要です。「一般信用買い」ではないので、間違えないように注意してください。
「注文約定一覧」に売りと買いの両方の注文が入っていることを確認したら完了です。
⑦翌営業日に約定確認→現引をする
翌営業日の9時に、売りと買いの両方が約定されているかを確認します。
約定が確認できたら「現引(げんびき)」をします。
現引とは:信用買いをした株を現物株に切り替える手続きです。現引をすることで、実際に株を保有している状態になります。
現引の注意点:
- 約定日の15時までに必ず完了させること(遅れると余計な手数料が発生)
- 現引するには株の購入代金が口座に必要なので、資金を確保しておくこと
現引が完了すると、建玉一覧から「国内株式」に移り、現物株を保有している状態になります。
⑧権利付最終日まで保有→権利落ち日に現渡をする
現引が完了したら、権利付最終日(権利確定日の2営業日前)まで株を保有し続けます。
権利落ち日(権利付最終日の翌営業日)になったら、「現渡(げんわたし)」をして株を手放します。
現渡とは:保有している現物株を使って信用売りを返済する手続きです。現渡をすることで、株価の変動リスクを持たずに株を手放せます。
「建玉一覧(返済・現引・現渡)」から、銘柄を一つずつ現渡していきます。
現渡が完了したら、クロス取引はすべて終了です!あとは株主優待の到着を待つだけです。
手数料はいくらかかる?
クロス取引でかかる費用は「信用金利」と「貸株料」の2種類です。
信用金利
信用買いに対してかかる手数料です。SMBC日興証券でのクロス取引(制度信用買い→現引)の場合は、現引した翌日の1日分のみかかります。
貸株料
信用売りに対してかかる手数料で、信用売りを入れた日から権利付最終日まで、日割りで発生します。
早く銘柄を確保するほど貸株料が増えますが、人気銘柄は早く確保しないと在庫がなくなってしまいます。このバランスが難しいところですが、慣れてくると「このくらいの日数前に確保すれば十分」という感覚がつかめてきます。
手数料のイメージ(一例)
権利付最終日の前日に確保した場合、信用金利+貸株料の合計は数百円〜1,000円程度が目安です。4,000円相当の優待がそれだけで手に入るのは、非常にコスパが良いと思っています。
クロス取引の手順:優待獲得編
⑨株主優待の到着を待つ
クロス取引が完了すれば、あとは待つだけです。ただし優待が届くまでに2〜3ヶ月ほどかかることが多いので、気長に待ちましょう。
銘柄によって届くタイミングは異なります。
- 株主総会の案内と一緒に届くもの
- 総会報告書と一緒に届くもの
- 完全に別タイミングで届くもの
ギフトカタログ系の優待は、カタログが届いてから商品を選ぶので、実際に手元に届くまでクロス取引から半年近くかかることも。でも届いたときの嬉しさは何回やっても変わりません。我が家では毎回「来た!来た!」とちょっとしたイベントになっています。
クロス取引の注意事項
逆日歩(ぎゃくひぶ)に注意する
クロス取引では必ず「一般信用取引の売り建て」を使うことが重要です。
一般信用が在庫切れで「制度信用取引」で売り建てしてしまうと、「逆日歩」という追加コストが発生するリスクがあります。逆日歩が大きくなると、優待の価値を大幅に上回る手数料になってしまうケースもあります。必ず一般信用売りで取引してください。
権利日のスケジュールを必ず確認する
「権利確定日」「権利付最終日」「権利落ち日」の3つの日付の把握が必須です。日付を1日でも間違えると権利が取れないので、必ず事前に確認しておきましょう。
現引・現渡のタイミングを守る
- 一般信用売り・制度信用買い:17時30分〜翌9時(市場時間外)に注文する
- 現引:約定日の15時まで完了させる(市場時間中)
このルールを守らないと余計な手数料が発生するので注意してください。
信用保証金の残高を管理する
保証金が30万円を下回ると追証(追加保証金)が求められます。複数の銘柄を同時に取引する場合は、残高に余裕を持たせておきましょう。
余裕資金で取引する
信用売りで拘束される資金+現引のための購入代金は、生活費や緊急予備費とは完全に分けた余裕資金で用意してください。
まとめ
今回は、株主優待を手数料だけでゲットできる「クロス取引(つなぎ売り)」の方法を詳しく解説しました。
- クロス取引は株価リスクなしで株主優待がもらえる
- 手数料は数百円〜と圧倒的にコスパがいい
- おすすめはSMBC日興証券(クロス取引に強く、我が家も実際に使用中)
- 複数の証券会社口座を持つと在庫切れリスクが減ってさらに有利
- 手順は多いが慣れれば定型化できる。注意点を守れば難しくない
家計の節約という観点でいえば、ふるさと納税と並んでクロス取引は「やらないと損」と感じるくらいコスパの高い方法です。ぜひチャレンジしてみてください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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